vol.323 無限の世界観
2024-10-16
・無理数はなぜ存在するのか
・きちんと表せない世界
・スカッとする世界
・わからない方向の説明の弊害
・限定された世界
・監禁されている生命体
・πの真実
・基底定数とは
前回はですね、
この世界、この我々の世界にある無限というものに対して、あるいは無限小に。無理数ですよね。無限に続く数、πとか。√3とか、√2とか√5とかあるじゃないですか。
あとほかにいっぱいあるよね、3分の1とかそうですね。0.333…これは…これ無理数っていうのかな?これ同じ数ずっと続くから別の言い方あんだよね、きっと。数学的には。
(※0.3333333333…のようなパターンのある無限小数は、有理数。)
まあそういう数が何で存在するのかと。本当はもっときちきちと分かれていいんじゃないのと
。
1+1=2ってあるじゃないですか。4÷2=2、10÷5=2とかね。これで何でだめなの?っていうこと。
なんでだと思う?
かわかつ)
いや、全然僕には検討もつかないです
それはね、この世界がそういう世界だから。
っていうかね、きちんと表せない世界なんです。この世界は。
本当はキチッと割り切れるの。
ぴったし。ぴったしかんかんで。
割り切れるって言ったら変だけど、何か…古川くんの感覚だと「スカッとする」んだって。
何だろうね?
つまりですね…あれ?さっきまでわかってたんだけどな。
あのね、わからない方向の説明してると、わからなくなっちゃうんすよ。わかってたことがわかなくなっちゃうんで困ったね。
何で無理数があるか。
例えばですね…ああ…色んなことが絡んでくんの。例えばその…もう前に話したんだけど。
「h」
プランク定数。
プランク定数ってのありました。で、後は光の速度ってのがあるよね。
で、これはもう変えられない、この世界は。こういう世界なんすよ僕らは。
つまり限定された、それで構成された世界なの。
つまり高さがどんだけ、横がどんだけ、あるいは奥行きがどんだけっていう、そういう世界ってのはみんな想像できるでしょう?空間的に。
例えば10m✕10mx10m。正方形の中で我々生きてんだよって言ったらわかるわけじゃないですか。
でも本当の世界っていうのは違うんですよ。
我々はその中に監禁されている生命体だから、その10m✕10mx10mというのがプランクの定数…あるいは光速。
なのよ。
あるいは光速だって秒速30万キロじゃないからね?29万ウンタラカンタラ…だからね秒速。
(※光の速さは秒速29万9792・458キロメートル)
でプランクの定数(h)もウォーって細かい数字いっぱい並んでるでしょ?
πもそうなのよ
実は。πもあれプランクの定数と一緒よ?君ら違うと思ってるかもしれないけと。
円の直径の何倍が円周でしょうかっていうのが無理数になってるわけでしょ?
つまりぴったしになんないわけじゃないですか、その数が。それはそういう世界なのよ。
だから本当は10m✕10m✕10mの世界だったら分かりやすいんだけども、我々が住むべき世界はそうじゃないって。
3.28次元の世界っていうのはπが3じゃなくて3.149…っていう世界。あるいは、√2がホワワ…っていう、1.4どうたらこうたら…っていう世界なのよ。
そういう数字じゃないと我々は生存できない。あるいは逆に我々を生存させるために、そういう世界でないと駄目だっていう意味なんだよ。
だからね、その基底数値?基底定数っていうのは。基底ってわかるかな?
(※ 基底…物事の基礎となる事柄。土台となる事柄。)
基底定数というのはいくらでも変えられるの。
だから次元が変わればそれも変わっていくわけ。
それ(無理数)がその無限にこう続くっていうのはですね、数字がね、しょうがないのよ。もうそういうもんだから。そういう世界に住んじゃってるからね。
スーザンさんが最後の方でね、時間が関係すること言ってたよね確か。
『例えば、先ほどπに収束する有理数で構成された数列を考えましたが、有理数のみの閉じた世界で考える限りはいくら先の数字に進もうとも一向にπには至らないのですが、視野を広げて有理数の世界から一歩踏み出し、実数全体からなる世界を考えた途端、数列を構成する有理数を全て一度に認識できるようになり、それまでは常に繰り返される動的な概念であったπという対象が、一つの定まった無理数 πという一定値として認識されるようになると理解しております。
以上の考察から、無限とは単純に有限ではないということ意味しており、したがって常に次のステップが生じてしまう動的な概念であるが、それらの動きを俯瞰してすべて同時に把握することで初めて、現われの世界から離れ静的な
(時間の流れていない)永遠というものが生じてくるのではないか?
と考えました。』
動的な概念だと。無理数というのはね、ずっと続いていくから。
でもそれを数学ではまとめてあって、なんつったっけあれ?完備化?完備化することによって動的じゃなくしていくって。
つまりそれは時間をなくすことじゃないかっていう風に書いてあったような気がするんだよね。
ちょっとこれ読んでもらうとわかんないけど。
全て同時に把握することで初めて現れの世界から離れて静的な時間の流れていない永遠というものが生じてくるのではないかと考えました。と。
これについて次回お話しします。